エストニア共産主義犯罪博物館コンペティション(2)
エストニアの首都タリンの旧海軍要塞(元強制収容所)に共産主義犯罪博物館をデザインする、国際コンペティションに応募した遠藤研究室の提案が1st Prize(最優秀賞)に選定されました。
提案コンセプト
人々の生活を支えるために構築されたはずの共産主義というシステムが、20世紀のヨーロッパの歴史のなかで次第に、人々の生活や自由、そして生命までを脅かす恐ろしい力へと膨張、暴走した。
白い床は、共産主義が創り出した社会基盤・状況を表す。展示動線を進むにつれ徐々に床は壁、そして天井へと立ち上がり、人々を飲み込む。
白いパネルの下から滲み出る赤い光は、社会状況を創り出した主体、つまり国家や政府、独裁者であり、ヒトラーやレーニンを表す。
外部空間のデザインは、弓形の建築に対して、ドイツのベルリン「テロのトポグラフィー」とソ連・レニングラードを貫く歴史の軸をパタレイに引く。
リサーチセンター、レクチャーセンターを配置し、軸を博物館に向かって進むにつれて、現代・日常から過去・悲劇の歴史へと緊張感の高まりを演出している。
M2 谷 大蔵 塚越 仁貴
M1 松田 星斗 山本 修大
翻訳協力:M3 李 清揚
※2018年3月当時
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